Studyシリーズ.8 奈良の墨運堂(墨)と博文堂本舗(筆)を訪ねる

破墨プロジェクトStudyシリーズ.8奈良の墨運堂(墨)と博文堂本舗(筆)を訪ねる
【7/12(金)までに要予約】
日時:2019年7月17日㈬ 10:40〜15:00
集合場所:近鉄西ノ京駅改札前
会場:株式会社墨運堂本社(墨の資料館および永楽庵)
ナビゲーター:山下和也(日本画家・東洋絵画修理技術者)
持物:昼食(飲食とも持参)。試したい文房四宝を持参して戴いても構いません。
参加費:5,000円(ワークショップ材料費込み) 定員:先着申し込み10名
内容:
破墨プロジェクトにご協賛戴いている株式会社墨運堂とstudyシリーズ.1でも大変お世話になった博文堂本舗の全面協力のもと、墨の資料館の見学のあと、永楽庵で大変貴重な百選墨の試墨を参加者と行います。また博文堂本舗による様々な筆の話や水による筆の試筆も行ないます。
多変貴重な機会ですが、材料や場所の兼ね合いで先着申し込み10名を予定しております。7月12日㈮のstudyシリーズ.7の村田先生の文房四宝のレクチャーの5日後ですから、双方ともご参加されますと、より実感を持って体験出来ると思います。是非、ご参加ください。
当日スケジュール:
10:40 近鉄西ノ京駅改札前集合(参加者の点呼後に、参加費を徴収させていただきます。)
11:00~ 墨の資料館見学 (墨運堂社員による解説付き)
12:00~ 昼食休憩(昼食場所をお借りしますので持参してください。)
13:00~ 永楽庵にて博文堂本舗のワークショップ
百選墨の試墨
14:30~ 片付け
15:00  現地解散
*解散後に、墨運堂店舗や博文堂本舗で文房四宝を個人的にお買い求め戴けます。
企画者コメント:
文房四宝のレクチャーをstudyシリーズ.7で行ない、間髪入れずに現在の筆墨材料の現場を訪ねる遠足篇を企画しました。今回訪れる株式会社墨運堂は奈良の製墨会社です。百選墨は墨運堂の松井茂雄会長による現代の名墨です。もう今ではなかなか手に入らない墨です。その貴重な墨を試墨し体験する機会を共有します。また、博文堂本舗も現在では大変貴重な原毛を所持し、また世代を超えて作られた職人の筆が眠っています。先々代のつくった筆が店に並んでいたりするのは、いろんな意味で驚きです!
伝統技術や材料は近代以降、常に危機的状況にあります。新しい技術や材料が生まれてくる背後に、社会の変化に抗えず、消滅の危機に瀕しているものがたくさんあります。これは大変深刻な問題です。モノが容易に手に入る時代になったその反対に、本当に素晴らしいものは作り出せなくなり、本当に手に入らなくなってしまいました。文化を下支えするものの労苦は容易には計り知れません。モノを直に見て、触れることで、あらためて皆さんと考えたいと思います。
ナビゲータープロフィール:山下和也(日本画家・東洋絵画修理技術者)1978年大阪生まれ。神戸市塩屋在住。京都嵯峨芸術大学研究生修了。2016年まで国宝修理装潢師連盟、㈱坂田墨珠堂にて文化財修復に従事。2017年、SunSui.設立。古典絵画の摸写や文化財修復の経験を活かした絵画制作、ワークショップを行う。主に個展、グループ展、アートフェアでの作品発表の他、美術館や海外でのワークショップなどの活動を行う。破墨プロジェクト企画者。
主催・企画/ 山下和也(SunSui.) 破墨プロジェクト
共催/ C.A.P.(芸術と計画会議)
協賛/ 株式会社 墨運堂
協力/ 博文堂本舗