“Moi Moi Konnichiwa” See Saw Seeds Effect

2018.10.2(Tue)-11.29(Thu)

 

 

2016年から2017年にかけて、ドバイ、ハンブルグ、トゥルク(フィンランド)、そして神戸で活動するアートコミュニティーが共同で行ったアーティスト交換プロジェクト「See Saw Seeds」。本企画はトゥルクのアーティストたちがプロジェクト継続の必要性を感じ、呼びかけたことで派生したプロジェクトである。

神戸よりアーティスト3名と制作スタッフ1名が現地のアートコミュニティーの協力を得て作品制作や講座、展覧会を行う。地域に密着した活動を通してアーティストは現地の文化や生活を吸収しながら作品へと昇華させる。一方で彼らの活動や作品は現代の日本文化や生活として現地の人々の興味を引き出し、密なコミュニケーションを生むだろう。

小さな種が芽を出し、やがて大きな花を咲かせるように、「See Saw Seeds」でまかれた種が芽を出そうとしている。まだ小さな芽かもしれないが、我々の継続的な交流がアートコミュニティー枠を超えて地域社会へと広がり、誰もが芸術を介して対話できる地球市民としてのコミュニティー形成につながることを願っている。

 

 

 

【企画概要】

C.A.P.は1999年より、主に地域の芸術家たちの活動を市民に公開するオープンスタジオを実施している。これまで多くのアーティストが参加し、地域にアートコミュニティーを形成してきた。2016年5月から翌年6月には、神戸の我々と、ドバイ、ハンブルグ、トゥルク(フィンランド)の各地域でアートコミュニティーの拠点となっている組織と共同で、芸術家やリサーチャーを交換するプロジェクト「Sea Saw Seeds」を行った。本企画は2017年に「Sea Saw Seeds」の一環で神戸にてレジデンスを行ったトゥルクのアーティストがプロジェクト継続の必要性を感じ、現地の芸術団体に呼びかけたことで始まった。

今回は神戸より3名のアーティトと1名の制作スタッフが現地のARTE ryの協力のもと地域に根ざした活動を行う。トゥルクのアーティストは日本の文化(アニメや漫画などのポップカルチャー)に関心があり、デジタル技術を駆使する特徴があった。現代の日本のアーティストが、漫画の原点となる絵巻物や書物、彼らと共通するデジタル技術を絡めた講座や展示を行うことで、現地の人々の日本文化や生活への興味や理解を深めるきっかけとなるだろう。またアーティスト自身も2か月にわたるトゥルクでの生活のなかで文化を吸収、融合した作品の展開を披露し、活躍の場を広げる機会となるだろう。

本企画に続き2019年または2020年にはトゥルクから10人程度芸術家が神戸に来ることが予定されている。継続的なコミュニティー同士の活動はその輪を超えて人々をつなぎ、互いの地域の文化向上となることを期待している。

 

 

タイトル:See Saw Seeds Effect “Moi Moi Konnichiwa”

期間:2018年10月1日から11月30日

渡航者:山下和也、池原悠太、浦田さおり・・・アーティスト

森信子・・・制作担当        以上4名

 

協力団体(フィンランド):ARTE ry (1), VIDEO KAFE, フィンランドセンター

協力アーティスト(フィンランド):Sami Pikkarainen(ビジュアルアーティスト。VIDEO KAFFE メンバー。ARTE ry理事。)

協力ギャラリー:Titanik gallery (2)

Östra strandgatan 8, 20700 Åbo, Finland

 

問合せ:C.A.P.(特定非営利活動法人 芸術と計画会議)

担当:下田展久、高橋怜子

650-0003 神戸市中央区山本通3-19-8 海外移住と文化の交流センター内

tel&fax:078-222-1003 (10:00-19:00 月曜休館)

info@cap-kobe.com  http://www.cap-kobe.com/

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(1) ARTE ryは1960年にトゥルクで活動するビジュアルアーティストを中心に設立。100名を超える会員がいる。

(2) ARTE ryが運営する市内で最も大きなギャラリー。1988年設立。1999年から国際的なレジデンスプログラムを行う。