Studyシリーズ.2 破墨の表現力ー現代芸術へのサジェスチョン

2018.5.13(Sun)10:30-12:00
定員:約20名 *5/11(金)までに要予約
参加費:1,000円
内容:
「破墨」とは、水墨による描法の一つで、「濃淡で物の凹凸( 立体感)を表わす」技法と説明されてきました。しかし、 その指し示すところは、中国と日本のような地域、中世・近世・ 近代のような時代によって異なっています。今回は、各地域、 各時代の「破墨」による作品をご紹介しつつ、 その表現力を現代の芸術に活用する可能性についてお話しします。

企画者(山下)コメント:
村田隆志さんとは、不思議なご縁がある。昨年、無印良品での個展でトークゲストにお招きしたが、実はもう2005年の日本画ジャックという展覧会で村田さんは私の作品を観ていたらしい。村田さんとのご縁は実は他にもいろいろなところで繋がっている。しかし、日本美術史の視点で村田さんにレクチャーをお願いするのは、ご縁があるという理由からではない。村田さんの解説は実際に聞いてみると、とても親しみやすく、わかりやすく、そして深い。しかも自ら水墨画をたしなみ、ワークショップをこなし、書道史、日本美術史、近現代の南画と水墨画、そして筆の専門家等々、実に多彩な研究者です。
破墨については、狩野探幽が「破墨山水」などを描く際に使用していた藁筆を、書家で藁筆作家の東明美さんと協力して研究されている。
わかりにくい「破墨」という内容について、美術史の視点から村田さんにレクチャーしていただくことは、このプロジェクトでも必聴のイベントです。是非、ご参加ください。

主催・企画 / 山下和也、SunSui.、破墨プロジェクト
共催/ C.A.P.
協賛/ 株式会社墨運堂
協力/ 東明美、大阪国際大学

講師プロフィール:村田隆志
神戸生まれ。学習院大学大学院で日本近世・近代美術史を学び、 相国寺承天閣美術館学芸員を経て、現在、 大阪国際大学国際教養学部准教授、筆の里振興事業団(筆の里工房)特別研究員、日本水墨画美術協会理事。 専門は近代南画と現代水墨画研究、 毛筆の書画表現への影響について。フリーキュレーターとして、 展覧会も積極的に手掛けており「大橋翠石 日本一の虎の画家」「没後50年 松林桂月」「丹波と芋銭」などを担当。

申し込み方法:
「破墨プロジェクトstudyシリーズ2申し込み」と件名を書いて、名前と連絡先をinfo@cap-kobe.comにメール。
または電話078-222-1003に「破墨プロジェクトstudyシリーズ2申し込み」とC.A.P.事務局にご連絡ください。