山下和也個展「翅翅」

会期:2024年6月22日㈮-30日㈰
26㈬定休 12:00‐18:00 最終日17:00まで

会場:自在空間ArtStep


〒650-0004 兵庫県神戸市中央区中山手1丁目5-10 SHIBA SHIBA BLDG:3F

*JR、阪急、地下鉄三宮駅より徒歩5分 生田神社東側に面した東門街中程、
1Fはリカーマウンテン配送センターで左側階段上る3Fにあります。
電話:078‐331‐3134


作家在廊予定日
22㈯ 24㈪
12:00-15:30
25㈫27㈭28㈮ 12:00-16:00
30㈰
12:00-17:00


トークイベント
6月30日㈰ 15:00-16:00

無料
山下和也(アーティスト) × 上野友幸(アーティスト)

 

C.A.P.メンバーで来日中のアーティスト上野友幸さん(神戸出身/ベルリン在住)を聞き手に迎え、本展につ
いてのアーティストトークを開催します。


展覧会について

 

神戸の街の名に由来する生田神社に隣接するネオン街(東門街)。
その通りのビルの3階にあるギャラリー。
窓の向こうのビル越しに、わずかに生田の森が見える。
繁華街のアスファルトの熱に蒸される中、森の緑を目にうつして心が深呼吸する。

 

森と街路を行き来しながら、

蝶という起点を発見し「翅翅(しし)」(蝶が飛ぶさま)という主題が生まれた。

 

文学、音楽、生態学などの世界を織り交ぜ、

自然と人間の交感や生命について連想しながら、世界をあらたにとらえなおす、

その試み。

 

 

山下和也 YamashitaKazuya
山下は、京都嵯峨芸術大学芸術学部美術学科日本画コース専攻科古画研究工房を卒業後、研究生を経て、文化財修復に携わりながら現在に至るまで精力的に作品の制作・発表を行っています。2017年より神戸に移住後、C.A.P.メンバーとして活動し、SeeSaw Seedsや六甲ミーツ・アート、CAP STUDY-芸術鑑賞講座の実験、ARTS STUDYのほか、自主企画による異分野共同プロジェクト「破墨プロジェクト」、東北や関東の日本画家を中心としたメンバーによる近代、美術を再考する「パラレルモダンワークショップ」など様々なプロジェクトを並行して精力的に活動を展開しています。

 

山下の作品は、素材や技法、場所や歴史の考察から展開する制作の方法論と、個人的な日常の感覚や実感といった身近な生(今)を他者や歴史(過去)とつなぐ視点からつくられます。そして東洋の古典絵画の模写や文化財修復の現場で得た技術や知見をもとに、日本美術の歴史やその背後にある文化や思想を顧みながら制作する絵画を主たる表現としています。

 

山下の絵画において水、光と影、かくこととみることの考察は繰り返し変奏される主題、モチーフですが、近年は様々なプロジェクトに関わる事で、表現の幅に柔軟性が加わり、絵画に限らない領域横断的な作品へと展開しています。主題に対して常に複数のアプローチを試みながら作品制作に取り組む方法により、表現形式を変奏させながらも常に主題と繰り返し向き合い、あらたな探求を試みています。そうした理由から、展示空間では個々の作品が互いに関係やつながりを持ち、作家が重要視する、実際にみる体験によりゆたかさや気付きを鑑賞者に与えるものとなるのです。

 

前回の個展では1枚の譜面から作品を展開しましたが、本展では蝶を手掛かりに制作した新作を発表します。
どうぞ、この機会に是非ギャラリーまでお越しくださいませ。