Studyシリーズ.5  神楽

破墨プロジェクト Studyシリーズ.5  神楽
【1/24(木)までに要予約】
13:30〜15:30/講師:髙安美帆(俳優・浪速神楽舞手)
参加費:2,000円/持ち物:動きやすい服装
内容:破墨プロジェクトとは、8世紀の中国で行われていた、アクションやパフォーマンスを横断する墨を用いた芸術表現「破墨」について考察し、現代へ再構築を試みるプロジェクトです。今回は破墨プロジェクトにおける動きの原型となっている「神楽(かぐら)」についてのレクチャーと舞の型を体験するワークショップです。神楽は神社の祭礼時に行われる歌や舞のことです。今も各地で民間の人々に受け継がれている民俗芸能で、日本の芸能のはじまりといわれています。
企画者(山下和也)コメント:
髙安さんは古典と現代がハイブリッドに交わる身体を持つ稀有な存在です。西洋の現代演劇や身体表現を日本と海外で学び活動を広げているが、日本最古の舞踊、神楽の舞手としての動きが幼少より身体に記憶されている。高安さんはドイツ留学されたとき、自身のルーツである神楽について再考する機会を得たという。神楽という自国の歴史や文化、自らのルーツを再考しつつ新たな挑戦を続ける髙安さんは、ジャンルこそ違うが同朋であると私は勝手に思っている。それは日本の歴史、文化、思想をもとに過去、現在、未来を繋ぐ新たな芸術を試みる私自身の挑戦と少なからず重なるところを感じているからだ。日本美術史、そして水墨画の巨匠・雪舟の作品のうち国宝「破 墨山水図」を全く違う方法で越えてゆく術を私は髙安さんとの出会いで見つけた。神楽の舞手として育ち、現代劇の俳優であるなんて、本当に出来過ぎている。その高安さんからの神楽の講義と動きのワークショップは、受講者にとって神楽を通じた日本文化への新たな理解を得る機会になるはず、と楽しみにしている。
講師プロフィール:髙安美帆(たかやすみほ)
1978年大阪生まれ。俳優(エイチエムピー・シアターカンパニー、舞夢プロ所属) 振付・ダンサー(MOGURA KAGURA、takayasu kagura)。1986年~浪速神楽の舞手。2001年、近畿大学文芸学部芸術学科演舞台芸術専攻卒業。同年、エイチエムピー・シアターカンパニー所属俳優になる。2012年より「takayasu kagura」神楽・民俗芸能の調査、研究を開始。2014年、ギーセン大学(ドイツ)応用演劇学科客員教授(2015年、同非常勤講師)、NPO法人大阪現代舞台芸術協会理事、追手門学院大学非常勤講師。主なエイチエムピー・シアターカンパニー公演に日本演劇のルーツ 鶴屋南北原作、くるみざわしん作『櫻姫_歌イ鳴ク雉ノ行方』『四谷怪談』』『盟三五大切』現代演劇レトロスペクテイブ 佐藤信作『阿部定の犬』。takayasu kaguraにて2012年「レ・グアダルペ」アーティスト・レジデンス(イタリア、2週間滞在制作)2013年~plant M + takayasu kagura『祭礼』シリーズ 樋口ミユ氏と共同制作、2013年『神楽』(アメリカ/招聘参加)2014年京都国際舞台芸術祭2014フリンジ企画「使えるプログラム」山内朋樹『仮止めされた風景』、2014年短編映画 アネタ・パネク監督『タロット・リーデイング』(ドイツ)。MOGURA KAGURAにて2015年岸井大輔個展「戯曲は作品である」ライブ『桜木氷取 祭礼』、2016年大大阪舞台博覧会『KAGURA』、2016年ベルリン祝祭劇場主催イベント『Ein Tag mit ATW 』(ドイツ/招聘参加 )、2016年MOGURA KAGURA主催『目覚め』(ドイツ)、2017年MOGURA KAGURA主催 summer festival 2017 『ROCKAGURA』、2017年MOGURA KAGURA+尼崎tora共同企画『ABSTRACT vol.1』ほか多数。
ホームページ:https://mihotakayasu.com
主催・企画 / 山下和也、SunSui.、破墨プロジェクト
共催/ C.A.P.
協賛/ 株式会社墨運堂
協力/ エイチエムピーシアターカンパニー、舞夢プロ